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重いカーテンの隙間から部屋を微かに明るく照らされている。
そこで朝を迎えたことに気付き、藤咲 結(フジサキ ユイ)はゆっくりと色素の薄い茶色の瞳を覗かせた。
ベッドから体を起こし、腰まで伸びた茶色の髪をかき上げながら、携帯電話を手にする。
時刻は7時を少し過ぎた辺り。まだ30分程寝れるが、完全に目が冴えてしまった。
二度寝することも出来るのだが気力が、湧かない。
はぁ…。と溜め息を漏らす。
「また、か」
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