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話は戻って…
彼の名はルイバルト(通称ルイ)なんでも国一の魔法使い兼護衛隊隊長。
話が脱線しやすい性格なようで、今の時点で分かりやすく説明をすると…
この異世界と現世界は元々一つの世界で、魂は一つに二人。
お互いを助け合い、共に生きることを約束とされていた。
…しかし、悲劇が始まる。
ある噂が流れた…
『片方が死しても、生きていける』と…
自分の存在とは…?
追求するあまりに
過激になるあまりに
『自分が本当の魂の主』だと…
繰り返される殺戮は世界を崩壊へと導かれて逝った。
世界を見守る神は言った。
『世界を二つに』
世界の崩壊を望む魔王は言う。
『魂は一つ』
――…そして、現在にいたる。
それぞれの世界では異なるものも存在するが、それでも魂は一つでそれぞれ生きている。
分かった事は、ここまで。
「神話からきているから、実際はどうか謎だけどな」
軽い伸びをして、ルイは呟く。
「真実かどうかは…まぁ~…置いといて。…それじゃ…」
言葉を濁すように、結は言う。
「……なんで、私ここにいるの?」
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