第Ⅰ章 孤独の願い
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制服に着替えた結はダイニングに向かった。 朝だというのに、ダイニングは暗く、テーブルの上にはメモが置かれている。 『おはよう。これでご飯を食べなさい。母』 メモと一緒に置かれている一万円札だけを財布に入れ、メモ書きされた紙はそのままテーブルの上に置いた。 毎日の日常。何日も変らないメモ書き。 父親・母親なんて、居たかな?…と思うくらい、顔を見てない。
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