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〓「ちくしょー、トップバッターになっちまうなんて‥‥‥‥ふざけんなよ こんちきしょーめっ❗
しかも
『書き出しに この作品のテーマとタイトルを提示してください。』
だとー―――――っ⁉
知るかっ💢東の果てのヲタク野郎にでも頼めよコノヤロー‼
あ❗良いこと思いついた😏✨
あんのジャガイモ野郎をこうしてやるっ❗」
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカ‥‥‥‥‥‥
「これでよしっ❗
フハハハ😁ざまぁみやがれ‼お前の人生メチャクチャにしてやったぜ★」
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★テーマ★
『国が人として登場人物となる パラレル冒険物語』
🍀タイトル🍀
『ヘタ旅』
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ルートヴィッヒは家路を急いでいた。
理由は、買ってきたジェラートが溶けないか心配だった だけでは無い。
とてつもない嫌な予感が 彼の足を速く動かすのだ。
自宅に遊びに来ている 親戚のギルベルトのことが気がかりでならない。
「兄さん、ジェラート買ってきたぞ。」
そう言いながら開いたドアを、
目の前に広がる景色を見た途端 閉じてしまいたくなった。
何故なら 目の前で
赤黒い血染めギルベルトが横たわっていたからだ。
「兄さん⁉
どうしたっ!?誰にっ」
「ヴェ‥‥‥‥ストぉ‥‥」
ヴェストとは どうやらルートヴィッヒのニックネームらしい。
「兄さん❗兄さん⁉」
「落ち着‥‥け」
『如何にも無理してます。』と言わんばかりに痙攣する腕を‥‥
‥‥‥‥指先をルートヴィッヒの頬に添える。
「兄さん‥‥‥‥!?」
彼にとっては ルートヴィッヒを落ち着かせる為にしたことだろうが、ルートヴィッヒ自身は
“これは悪夢だ”
と己に思い込ませ せっかく狂わない様にしていたのに、現実に弱々しく触れられたことで
“目前の惨状は現実”
だと悟ってしまったのだ。
「‥‥ヴェス…ト‥‥‥‥‥‥ちゃんと聞けよ?」
その言葉に
ふ、と我に還る。
ギルベルトの辞世の句を 自分の泣き喚きで台無しにする訳にはいかないので、下唇を噛み締めて ギルベルトの話しを聞く態勢にはいった。
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