ある日

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見つかってしまった 黙り込む どうしよう、何て言いわけしよう あたふたして言葉が出ない 焦っている様子をおかしく思ったのか香が声を上げて笑った 何もそこまで…というくらい 「いいよ、こっち来て」 何がいいんだ? わからないまま屋上の外へ着いていってしまった 「下見て」 言われた通り柵から少し身を乗り出して、一面黒いコンクリートを見下ろした
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