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その中に
黒い和服らしきものを着た男が一人
妙な空気を放っている
「暁は目良いから見えるよね、彼カッコイイでしょ?」
俺はここにいていいのか?
早く帰るべきじゃ…
そんなことを考えていたら男はこちらを向いて言った
表情はさすがに見えない
「早くおいで!僕が、君の世界をあげる、君の物語をあげる、君の幸せをあげる。受け取ってほしい。さあ!おいで!!」
何言ってるんだアイツ
それは俺の―――――
「じゃあね、暁」
え?
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