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次の日、いつものように学校へと向かう2人。少し菜月は顔色が悪い… 『菜摘 昨日はサンキューな。負担もなくって普通に過ごせるよ』 『うん、戒がいたからすぐに運べたし。まぁ、私に心配かけた分はジュース1本で忘れてあげる!』 『はいはい…(笑) てかさ、菖蒲先輩もいたんだって??』 『うん、移すこと知ってたみたい。終わるの待っててくれて、私を部屋まで連れてってくれたわ』 照れながら言う菜摘に『ふーん…』と曖昧な返事をした菜月だったが、 心の中で何かがモヤモヤしてスッキリしないでいた。 学校へ着くなりさっそくその相手に会った。隣には桜もいてニコニコと手を振っている。 菜摘は先に2人の方へと向かい、菜月は自転車を置きに行く。 (何か頭痛が…朝よりちょっと酷くなったか…?) 自転車を置いた後ズキズキする頭のこめかみを抑え、菜摘たちの元へと急ぐが 菖蒲と桜を見た瞬間、頭痛が激しくなり視界が揺れ倒れてしまった。 『菜月―――ッ!?………………!!!』 菜摘に呼ばれた事は分かったが、あとは何を言ってるのかも聞き取れず菜月は意識を失った。
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