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『えっ…あの…‘先読みの力’です。私は使わないから―…』 菖「‘先読み’って遠い未来とかこれから起こる事とかが見れるんだよね!?それってどこまで?」 優しい口調で親身になって話していた菖蒲だったが次第に変わっていく様子に、 そして‘先読み’について詳しく知りたがる菖蒲に菜摘はどうしていいのかわからず戸惑う…。 『あ、あの!!菖蒲先輩…!?どうしてそんな―…ッ?!?!?』 喋ってる途中で急に携帯が手からヒョイッと無くなり、驚いた菜摘は周りを見渡す。 『な!?菜月?!?いつの間に部屋に―…ってか何してるの!!』 菖「……菜月??」 『はーい菜月です。いくら先輩が分家でもそこまで‘力’を知ろうとする必要ないですよね♪ …それとも聞かなきゃイケない程何かに焦っちゃってます??』 口調はふざけた感じでも菜月の目は遠くを見据え、全く笑っておらず菖蒲の反応を待っていた。 菖「…何を言ってるんだ?俺はただ菜摘が菜月を心配していたから話を 聞いただけ…‘力’についてもそうだよ」 クスクス笑いながら菖蒲は返す。
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