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『菜摘ってば、家でも普通に素でいればいいのにさぁ』 『無理ね…あの家で私の事はいないも同然の邪魔者扱いでしょ。 だったら私は自分を出さず・目立たず生きていくわよ』 『ふーん…じゃあ学校で作ってるのは何で?』 菜月は苦笑しながらも聞いてみた。一瞬、戸惑い下を向いて考えるが直ぐに 『学校は…人が多くて疲れるんだもん。目立ちたくない;;』 うんざりと言ったような顔で言い、菜摘は溜め息をついた。 『あはははは~!そっか、菜摘って人見知りなんだよね(笑)クラスにも 担任にもさ プッ(笑)』 菜月が面白そうに意地悪くからかうと、菜摘はむくれながらも反論した。 『わ、笑う事ないでしょッ!!それに目立たないようにしてるはずなのに皆ジロジロ見てくるし、 ヒソヒソ喋ってるし…とにかくあの視線が嫌ッ!!!』 (妹よ…それはお前が自分の容姿に鈍感だからだよ…;;) と菜月は心の中で突っ込んだ。
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