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気配を感じ2人は後ろを振り返った。 ??「おはよう。毎日朝から人気者だね、2人共。菜摘…大丈夫??」 『菖蒲(アヤメ)先輩!クスッ 大丈夫ですよ。発散はちゃんと菜月へしてますから(笑)』 菖「そう、菜摘が大丈夫なら良かったよ」 『…ちょっと俺の扱い酷くね?朝からいい雰囲気出さないで下さーい。 俺もちゃんといるの忘れないでよ~』 ??「大丈~夫!私もいるし、菜月!!!」 『『桜(さん)!』』 桜「もう、菖蒲お兄ちゃん行くの早いんだから;;おはよ 菜月!!菜摘!!」 2人に話し掛けてきたのは双子と同い年の華王 桜、そして一つ上の華王 菖蒲。 能力は清水家より弱いものの、華王もまた名の知れた一族。 華王が分家で代々 本家の清水家を守ってきたのだ。 だから清水家次期当主の菜月には桜が、華王家次期当主の菖蒲には菜摘が 嫁ぎ継いでいくという役目がある。生まれた時から許婚が決まっているのには正直びっくり だが、この一族に反対などできる訳なく…必然に受け入れるものだと教えられてきた。
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