612人が本棚に入れています
本棚に追加
菜摘も抵抗などする事もなく、むしろどうでもいいという感じで16年間生きてきた…。
『じゃ、桜も先輩もまた――』
話しながら自分たちの教室が見えてくると、そこで菜月が区切りをつけ別れた。
(…まぁ、こういう雰囲気は嫌いじゃないけど)
素を隠し人との関係を拒む菜摘にとって華王は、唯一気を許せる2人であり
許婚の菖蒲は、そんな菜摘を嫌うことなくいつも優しく接してくれていた。
…こんな穏やかな日々が続けば…と願う事すら叶わないと痛感するのに気づくのは、そう遠くない未来――――。
最初のコメントを投稿しよう!