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ひと月も経つと菜摘もこの時代の生活に慣れ、優香や龍介とも普通に話せるようにまで成長した。 籠もり癖も最近では家の周辺までは出られるようになり、時々子ども達と遊ぶ姿が見られた。 ある日の夕方、龍介が仕事から帰ってくると優香と菜摘を部屋へと呼んだ。 暫く黙り込んでいた龍介だったが意を決したように話し始めた。 龍「最近‘壬生浪士組’って言う京を守る治安部隊ができたらしいんだ。武士じゃなくて も腕がよければ入れるみたいで隊士募集してる…。俺、そこに入隊したいと思ってる…」 思いもよらない龍介の話に2人は言葉も出なかったが、落ち着いた優香が 優「貴方が決めたんだから反対はしないわ。…でも人様を守るって事は決して容易じゃない って事、中途半端な覚悟じゃ許されないのはちゃんとわかってるのよね!?」 龍介は静かに頷くと、優香は諦めたように溜め息をついた。 優「…決めたのなら最後まで頑張りなさい。ったく、誰に似たんだか…(笑)じゃ、ご飯にするわよ」 話は終わったが、菜摘は戸惑いを隠せなかった…その姿を龍介も見ていた。
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