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『大丈夫。赤ちゃんは出来ていないよ』 と医者は言ったが、大丈夫ではない。 存在が消えていた。 確かに居たのだ。私のお腹の中に。 奇妙で怖かった。 それに私は、恐らく人を殺した。 記憶はないが、私以外にいない。 自分が自分ではないような気分だった。 もう訳が分からなかった。
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