37人が本棚に入れています
本棚に追加
/146ページ
暑い8月。
夏休みだというのに、暑すぎてどこにも出かける気にならない。
お金かかるから、なるべくクーラーはつけたくないんだけど、熱中症になると困るし…涼しいし。
「んー快適だー」
クーラーのおかげで過ごしやすい部屋は天国だ。
安藤泉。22歳。
大学4年で学生生活最後の夏休み。
最後の夏休みを満喫したいんだけど…
こう暑いと何もやる気にならない。
はぁ~
卒論はやらないと…
10時までたっぷり寝て、やっと起きようと伸びをしたところだった。
テレビをつけるとワイドショーで芸能ニュースをやっていた。
「あ、菜々子が好きなアイドルだ」
友達の菜々子はこのアイドルの熱狂的なファンだった。
熱愛のニュースって…
そのアイドルが若手女優と交際しているというニュースだった。
ヤバイな…これは…
テーブルに置いてある携帯を見てみると、菜々子からの着信が………40件!?
「ギャ!!怖い…!!」
泉の額に冷や汗が滲む。
こっちからかけなおすべきか、向こうからの着信を待つか…
あるいは…無視か…
泉はゴクリと息を飲むと携帯をそっと机に置こうとしたとき…
ピンポーン
玄関のチャイムがなった。
「あ…悪魔の降臨だ…」絶対ドアを開けたくない!!
、
最初のコメントを投稿しよう!