絶対、命令

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今でも昨日の事のように覚えてる。 あの日、いつもより遅く家を出た私。 完全に遅刻だった。 急いで走っても学校に間に合う事が無かった。 私の学校は、遅刻には凄く厳しい。毎朝、正門には生活指導の先生が遅刻の取締。 一度の遅刻だけでも、反省文に正座の刑。 それだけは嫌で最後の手段に出たんだ。 正門とは、真逆の裏口。 いつも閉まっていて滅多に使われてない。 …よしっ!のぼるぞ! 鞄を背中にしょい込みゆっくりと裏口の塀を上り出した。 小さい頃から木登りとか好きでよく登ってた。 こんな場所で活躍するなんて思いもしてなかった。
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