1人が本棚に入れています
本棚に追加
「警部、犯人は落油が追い掛けていったという黒服にサングラスの怪しい男だ」
「ああ分かっている」
そう言って警部は、携帯電話をかけた。
「あーもしもし、ワシだが――え? 『誰か』って? 何をふざけておる――」
「ちょ、ちょっと麻具根さん、なんかすごくとんでもないことになってない?!」
「そうだ。人の命がかかっているからな」
「あ、いや、だから、そういう意味じゃなくて――」
「よし、沙美亜、オレ達も犯人を捜しに行くぞ」
言うなりオレは店を飛び出した。
「あたしもう……どうなっても知らないからね……」
最初のコメントを投稿しよう!