-prologue-

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肩が重い。 右を向くと豪快に笑いながら言うもう1人の幼馴染みの顔。 「それはそうだけど、そんな甘いこと言ってるともう1つ銃痕が増えるわよ」 「そんなヘマしねぇよ!華麗に返り討ちにしてやるぜ」 奴が空いている方の手で握り拳を作ると彼女はさも可笑しそうに笑った。 「ぷっ…か、華麗って、柄じゃない…」 「なんだとー!俺だってやれば全世界が認めるくらいに…!」 静かだった港はあっという間に騒が…いや、賑やかになった。 俺の思考も完全に呼び戻される。 「2人とも落ち着け」  
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