-prologue-

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奴のいうことにあっさり頷く彼女。確かに…始まりは俺だ。 「そ…!それはすまなかった!反省した!」 「なんでもう過去形なんだぁ~?ほんとに反省する気あんのか?!」 「あるある…!過去じゃなくて今現在している!」 「よし、なら許そう!」 圧迫感から解放される。本来の奴の力なら人間の首一本折るなんて朝飯前だろう。 「やっぱり甘いわ。もう許しちゃうなんて」 そう言いながらも笑う彼女も、力はないが人を殺す能力がないわけではない。
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