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さて、やることがなくなった
と心の中で呟けばフと庭に見えた小さな鳥。きっと近付けば逃げてしまうだろうと無意味に時を止めた
自分しか動けなくなった時の中で思い出すのは命を賭けて戦ったDIOの事
DIOと戦わなければ強くなれなかっただろうと感謝の念すら抱いてしまう自分はきっとDIOに共感する部分があったからだろう
鳥にあと一歩で届くと思った時に止まった時が動き出した、静かだった周りは騒がしく感じ、いきなり近付いていた承太郎に驚いた鳥は慌てて空に逃げていく
承太郎が鳥を目で追い空を見上げると広がる青い空、例えるならスカイブルーの絵の具をひっくり返したような綺麗な空だった
『DIO…』
呟いた声は風の中に消えいり、自分の胸に渦巻いていた闇は空に掻き消された
止まっていた足を動かし家の中に入ると騒がしいくらいの声が左右から聞こえる
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