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ジョセフの自慢話を一通り聞き終えた承太郎は逃げる様に居間へと足を進ませた
そこには洗い物から洗濯まで、なんでもこなしている母親のホリィがいた
ホリィは、鼻唄を歌い陽気なようすで食器を洗っているのが伺える
不意にホリィが台所に置いてある承太郎の隠し撮りした写真が飾られている写真立ての方をバッと見つめ
「あら、今承太郎が私の事考えてたわ！」
が、当の本人、承太郎は一切、微塵も母親の事を考えてはおらず呆気に取られる半面親バカ過ぎるのは祖父譲りな母親に眉をしかめた
「考えてねぇ」
そう呟くとホリィは写真立てから承太郎に視線を移し見られてしまった恥ずかしさにポッと顔を微かに赤らめ、何事もなかったかのようにまた食器を洗いはじめる
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