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[そして、手料理を作る度に「満子さん、また腕を上げたねぇ♪」とロイドさんは満子さんに優しく言葉をかけていたのです。]
[それはまさしく、満子さんへの愛情がロイドさんに、そう言わしめているのだとしか言えませんでした。]
[しかし、それ故に満子さんは夫のロイドさんに対して申し訳ない思いになっていたのです。]
（マシーンの作成や科学的な研究なら上手く行くのに――料理はどうして、こんなに上手く行かないのかしら？)
[満子さんはトコトン悩みました。
そして、ある一つの結論に達したのでした。]
（そうか！ 私の得意な科学技術で美味しい手料理を作る機械を造ればいいんだわ！❤）
[しかし、満子さんの思い付きは既に、その時点で大きな間違いを犯していたのです。]
[機械で作るとゆう時点で既に【手料理】と呼べるものではありません。]
[そして、この事こそが後々に満子さんを只の【主婦】から【殺戮主婦】へと変貌させる要因となったのでした。]
[満子さんは軍事兵器的な機器や医療的な機器、もしくは生体製造や修復に携わる機器ならば幾度となく造ってきましたが、料理のゆう分野の機器は今回初めての製作となります。]
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