84人が本棚に入れています
本棚に追加
[そして続けざまに更なる未知なる領域へと満子さんは足を踏入れたのです。]
「まあ、こんな物なのかしらね?
次は何にしようかしら、そうだ!
日本伝統の調味料、お味噌とお醤油にでも挑戦してみましょうか?❤」
[満子さんは一人で呟きつつ大豆をお手製機器である超高速熟成機に入れました。]
[これは熟成が必要な物を約1日で熟成を完了させると言う画期的なマシーン―――の筈でした。しかし………。]
[完成したのは《悪臭ペースト生物ゲロ・スライム誕生!》って感じの味噌や醤油とは程遠い物体Xだったのでした。]
「あらあら、変わった生き物だわね♪
でも私、知らなかったわ。
お醤油や味噌って元は見知らぬ生物だったなんて?❤」
「いいえ、違いますよ満子さん!?(゜ロ゜;ノ)ノ」
[その場に夫のロイドさんが居たら間違いなく、そう言ったであろう事は間違いないでしょう。]
[しかし現実はロイドさんは釣りに行っていた為、残念ながら誰もそれを指摘する人は居ませんでした。]
「えぇっと、確かお味噌とお醤油って同じ物だったのよね?
確か液体の方がお醤油で、残ったのがお味噌だったかしら?」
[そう言ってはみたものの実際は液体と固体には分離していなかった為、満子さんは即座に、こんな事を想定して開発しておいた遠心分離機で《悪臭ペースト生物ゲロ・スライム》を体液と残骸に分解させたのでした。]
最初のコメントを投稿しよう!