LDHのワタクシって、こんな感じ?

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その日は確か、LDハンターギルド創立10周年記念祭とか何とかで街は色々と賑わっていたんですね。 それまではルフィアさんも、俺っちがLDH(リビング・デッド・ハーフ)でも彼女だけは普通に接してくれていました。 でもね、でもね、その時、彼女はそんな賑やかな街の片隅で、疲れたのか人気のない所に座っていたんですね。 俺っちが遠目で見てたら、何か変な三人組が人気のない所に座っているルフィアさんの所へと、何かを話しながら向かっていく所が見えたんですよ。 ――何かイヤらしい事を企んでいると俺っちは直ぐに見抜きました。 ――何せ俺っちも、考えていましたから…イヤらしい事を。 あわよくば、あんな事やこんな事を……などとても卑猥な事を考えていたので彼らの考えは、よーく分かっておりました。 何とかしなければ――! ワタクシは、そんな正義感(精義感?)から彼らの暴挙を止めるべく、一人勇敢に暴漢達に立ち向かったのでした。 しかし、よく考えれば所詮ワタクシはLDH(リビング・デッドハーフ)。 多少、力が強くて、死ににくい以外に取り柄などない訳ですよ。
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