後片付け

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が--- 「総司、行かなくて平気だ。」 ---鶴の一声。 「……………」 意味深く、そして威圧感のあるその声に、 沖田は足を止めざるおえなかった。 「……どういう意味ですか、土方さん?」 沖田は、目線は障子で立ったまま、 静かに問い掛ける。 「…あいつの持っている“物”はお前も気付いてるだろ?」 「ー--っ!!」 -----まさか。 沖田は土方の言葉の意味に気付くと、 とっさに顔を土方に向けた。 -----冷酷な笑み まさしく土方の表情はそれだ。 口角は少し上に上げてるが、目は笑っていない。 むしろギラギラと光っている。 「望月は今、あいつと望月が持っている“物”について話している。」 「あいつって---」 沖田は思わず名前を出しそうになったが、 土方の目線に気付き、口を閉じる。 彼は監察方の人。 この組の立派な情報源だ。 そんな人の名前を、 可能性は限りなく低いが、盗み聞きされる可能性のあるこの場所で出すのは言語道断である。  
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