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カチャカチャ………
食器を重ねる音が部屋に響き渡る。
「スピー、スピー」
「グゥー、グゥー」
「フゴー、フゴー」
「グォー、グォー」
「ガァー、ガァー」
………十人十色の男達のいびきも響き渡る。
「……………」
「……………」
………………気まずい。
そんな部屋には、土方と翼の二人しかいないが、
いびきの音に負けないほど、
かなり気まずい雰囲気が漂っていた。
ちなみに沖田達は土方の命令に従って男達を運んでいる。
遠い部屋から順に運んでいるから、
最初のうちは行き帰りに時間がかかるだろう。
「おい、あっちを片付けてくれ。」
「あー、はい。」
何気人使いが荒い土方 歳三。
しかし、不本意ながらでも上司なので逆らう訳にもいかず、
翼は片付けている手を一旦止めてそっちに向かった。
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