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「………」
………容赦無く床に転がって爆睡している男達。
それを見た瞬間、踏み付けたい衝動にかられる。
………いや、それはまずい。
仮にも先輩………。
いや、幕末に男尊女卑はあるだろうが、上下関係はあるんだろうか?
んー……………
-----ギュウッ
「フゴッ!?」
「あ。」
………やっちゃった。
考え込んでいた翼の右足が、男の顔に見事クリーンヒット。
厳つい顔が歪み、
奇声をあげた。
せっかく自制したのに…………………
さっきの僅かな労力が水に返った気がした。
「…大丈夫ですかー?」
とりあえず、右足を退けて声をかけてみる。
「……………」
「……………」
………………………。
え、返事無し…?
一瞬死んでるかも、
と思ったが、そんなに強く踏んでないし
体重も…多分そんなに重くないはず。
じゃぁ寝ているのか、
と思ったが、寝息が全く聞こえない。
「………おーい。」
とりあえず声をかけて肩を叩くことにした。
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