後片付け

25/41
前へ
/251ページ
次へ
「………」 ………容赦無く床に転がって爆睡している男達。 それを見た瞬間、踏み付けたい衝動にかられる。 ………いや、それはまずい。 仮にも先輩………。 いや、幕末に男尊女卑はあるだろうが、上下関係はあるんだろうか? んー…………… -----ギュウッ 「フゴッ!?」 「あ。」 ………やっちゃった。 考え込んでいた翼の右足が、男の顔に見事クリーンヒット。 厳つい顔が歪み、 奇声をあげた。 せっかく自制したのに………………… さっきの僅かな労力が水に返った気がした。 「…大丈夫ですかー?」 とりあえず、右足を退けて声をかけてみる。 「……………」 「……………」 ………………………。 え、返事無し…? 一瞬死んでるかも、 と思ったが、そんなに強く踏んでないし 体重も…多分そんなに重くないはず。 じゃぁ寝ているのか、 と思ったが、寝息が全く聞こえない。 「………おーい。」 とりあえず声をかけて肩を叩くことにした。  
/251ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2661人が本棚に入れています
本棚に追加