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-----訂正。
総司だけじゃない……。
…二人とも強者だ。
強者すぎる………。
翼は対照的な雰囲気を醸し出している二人を交互に見て、ため息をついた。
「…とりあえず、ここに置いときますね。
土方さん、後お願いします。」
翼が多少躊躇いがちにそう言うと、
土方は、沖田を睨んでいた般若のような表情を一転させて真顔になり、
「あぁ。」
と頷いた。
それを確認した翼は、
今のうちと言わんばかりに電光石火の如く入口に移動した沖田のもとに向かう。
「---優し過ぎて、足元をすくわれないように気をつけてくださいね。」
土方とすれ違うとき、
翼は口を動かさないように注意しながら
小さい声でそっと告げる。
予想外の警告に驚いて、勢いよく振り返った土方に、
翼は哀しげな表情でニコリと微笑んだ。
そして翼は顔を入口に向けると、
振り返ること無く沖田と共に部屋から出て行った。
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