15人が本棚に入れています
本棚に追加
センリが路地裏からページを奪ってアキノスケの所に戻ってくると、アキノスケも人だかりから開放されて、近くの飲食店の看板に乗りながらだれていた。
勿論、猫の姿に戻っている。
「お帰り。ったく!こっちは大変だったんぞ。で、例の物はあったのか?」
センリはこくりと頷き、ニヤッと笑いながらページを見せた。
「あった。これでやっと100ページだね。今だに左手の方のページは見つからないけど。」
「一年かけて100ページかよ…あと900ページもあんだろ?」
センリは喜んでいるのに対し、アキノスケは不満な様子。
最初のコメントを投稿しよう!