15人が本棚に入れています
本棚に追加
「少しでも見つかってよかったよ。ちょっとずつだけど魔法も使えるようになってるし」
「はぁ…」
二人は一年位前から、とある本のバラバラになったページを探す旅をしている。
その本とは……
十個の指輪を使う為の魔本である。
センリはこの魔本がなければ指輪を使う事が出来ないのだ。
「落ちたもんだよね、あたしも。」
悔しさと悲しさまじりの顔で、センリは言った。
「……行こうぜ。先は長い。」
アキノスケは看板から立ち上がり、軽やかに地面に降りて歩きだした。
その後を、無言でセンリはついて行った。
最初のコメントを投稿しよう!