ページ探し

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「少しでも見つかってよかったよ。ちょっとずつだけど魔法も使えるようになってるし」 「はぁ…」 二人は一年位前から、とある本のバラバラになったページを探す旅をしている。 その本とは…… 十個の指輪を使う為の魔本である。 センリはこの魔本がなければ指輪を使う事が出来ないのだ。 「落ちたもんだよね、あたしも。」 悔しさと悲しさまじりの顔で、センリは言った。 「……行こうぜ。先は長い。」 アキノスケは看板から立ち上がり、軽やかに地面に降りて歩きだした。 その後を、無言でセンリはついて行った。
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