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「ここ……か」 二人は廃墟と化した研究所らしき建物を見上げていた。 「入るか…」 アキノスケがすぐそばにあった、壊れて柵の役割を成していない所を通ろうとした。 「ん?」 しかし、通る前にピタリと止まった。 「トラップだ。センリ、頼む。」 「はいはい」 なんと、ちょうど跨ぐとトラップにかかるようになっている。 センリは右手をトラップに向けた。 すると、薬指についていた指輪が青く光り、冷気が発生した。 だんだんとその冷気は濃くなっていき、トラップは凍り付いた。 そして凍ったトラップは粉々に割れた。
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