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トラップを破壊した後、二人は細心の注意をはらいながら中へと進んだ。
建物の窓硝子のほとんどは割れて地面に散乱していた。
しかし、トラップのような物はなく、どうやらほとんどの侵入者は始めのあのトラップに引っ掛かり、中に入る事はないのであろう。
「匂いある?」
センリが肩に乗っている――硝子が散乱している床を歩くねは素足である猫が歩くのはきついようだ――アキノスケに聞く。
「いや、薬の臭いが充満しててわかりづらいな……ここで魔力を使っても大丈夫か?」
「うん。来てもどうせ全員蹴散らすから」
さらりと凄い事をセンリが言った。
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