エレメントマスター

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「アレ、そうだよね?」 女が銀行の前でウロウロしている男を指差した。 その指には不思議な紋章がついた指輪をしている。 しかも十本の指全てにだ。現代ファッションではどうかと思われる。 「絶対銀行強盗だよね?」 女は再度誰かに話しかけた。どうやら相手は猫のようだ。 これだけ見るとただの痛い子だ。 しかし、その猫は喋るのだ! 「そうじゃん?俺面倒だからパスね。」 人間のようにスラスラと言葉を話す。普通は有り得ない事だ――否、この異世界では猫が話すなの日常茶飯事。
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