15人が本棚に入れています
本棚に追加
顔を引き攣らせながら指差す女の目線の先には、猫が変化した男の頭に生えている耳……。
「あー…耳消すの忘れてた」
「忘れてた?忘れてただって…?」
女はキツく男を睨む。多分普通の人だったらこの眼光に一たまりもなく睨み殺されているだろう……そのくらい凄い。
「あいあい。悪かったよ。センリ。」
女の名前はセンリ――センリ・カミヤ。
そして猫男の名はアキノスケという。アキノスケという名前はセンリが名付けたのだが、そうとうネーミングセンスがなかったらしい……。アキノスケ本人も嫌がっていたりする。
最初のコメントを投稿しよう!