[逢]

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数分後、辿り着いた先は‥ 「ホテル‥?」 言葉を失う私をまたもや無視して、夏海は私の腕を掴んだまま中へ入った。 「どしたの?まさか初めてじゃないでしょ?」 「当たり前でしょっ!!」 すっかり夏海のペースに飲まれてるような気がして悔しくなった私は、語気荒く言い放った。 「‥キスも‥?」 夏海の右手が私の頬に触れる。 ―…トクン…― 小さく、心臓が揺れた。 「あ、あるよっ」 夏海に触れられた頬が、熱をもったような気がした。
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