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「かーのじょっ、1人ぃ?俺と遊ばない?」
「人、待ってるから」
夏海の背中を見送ったあの日から。
私は毎日、あの場所にいた。
どうしても、自分の気持ちを伝えたかった。
例え夏海には彼女がいて、軽蔑されて拒絶されていても。
ちゃんと、伝えたかった。
携帯はすぐに着信拒否されて。
会うためにはもうここしかなくて。
夏海がここに来る保証など、一欠片もなかったけれど。
私は祈るような気持ちでここに足を運んでいた。
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