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ルクスは“アリス”が死んでいた大きな木に寄りかかって休んでいた。
用事を思い出したなんて嘘。
本当は気分が悪くなったのだ。
「俺もまだまだだなぁ……。」
と呟いて座っていると、木にとまっている鳥達の声が聞こえた。
「“賢いアリス”が死んだ。」
「ネズミがまた捜しに行く。」
「ないもの捜しに行く。」
「ないもの捜しに行く。」
と言っていた。
ルクスはそれを聞いて、
〔うぜぇ……。(イライラ)〕
と心底思っていた。
そして、よろめきながらもまた歩き出した。
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