クラッスの暴走?

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「3回死んで、2回生き返って来い!」  ミルシアは怒声混じりにそう言うと、胸元に2本の白い光の矢を作り出した。 それ以前に、突っ込まなくてはいけない事が1つ。 「3引く2は1だよね~? 1回死んだままなん」 「そういう意味だ!」  彼女は俺の言葉を途中で遮り、その言葉と共に、俺に向けて2本の白い光の矢、『ホーリーアロー』を放つ。 さらに、ツッコミが許されるならその魔法は中級魔法。  なんで、こんな所で無駄な技術力を披露して貰っているんでしょうね? 怒らせたのは紛れも無く、俺ですが…… 内心でそんな苦笑いをしながら、2本の矢を流石に、この武術で避ける技術は無いので、普通に避けることにした。 すると避けようと、した瞬間に2つの光の矢は弾けた。大量の光を発しながら。 「目潰しか!」  俺は慌てて目を瞑ったが、やはり間に合わずに、目がチカチカとしている。 「油断したな」  俺はそんな呟きを漏らしながら、たまにチラリと視界に入るミルシアの方をみるとこちらに向けて走っているのが分かる。 正直な所、まさか中級魔法を『目潰し』という、方法に使うなどとは考えて居なかった。  切り札を切ると見せかけて、最弱のカードを出された時の気分。 もしかしたら、あの怒っていたのも俺を騙す演技だったのかもしれませんね。 俺はそんな事を考えながら、チカチカとしている視界にたまにミルシアの姿が移るのを利用して、早急に頭の中で計算式を組み立てる。 そして地面に手をつけて、ある魔法を使う。 おそらく、初級魔法の中でも少し難しい物に含まれるにもかかわらず、ほとんど悪戯にしか使われない土の魔法。 俺はすぐさま大きく3歩ほど、真後ろに下がる。 ミルシアは俺の方へと、直進している訳なので…… 「覚悟し」  ミルシアは俺までおそらく後4歩となったのだろう。 彼女の言葉はそこまで耳に届いたがそれ以降続く言葉は聞こえない。 何故なら、俺の仕掛けた土の初級魔法『落とし穴』に引っかかったから。 これ、悪戯にしか注目されてないけど結構実用性高いと、個人的には思う。 「あら~そんな所に落とし穴があるなんて、なんて運が良いんだろう」  という俺の棒読みの言葉には、誰も反応を示してくれなかった。少し寂しいですね~

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