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私は、先輩に何が出来る?
何がしてあげられる?
それでも私は、先輩が好きです。
「ただ隣に居るだけでもいいですか?」
「勘違いしてんじゃねぇよ。
隣に居たいのは、
俺なんだよ。」
赤城先輩が右手を差し出して来る。
「握手から始めよ。」
迷わずその手を有りったけの力で握りしめる。
「イッテェッ、」
「昨日のお返しですよ。」
私の隣で、先輩が笑ってる。
「あっ、そういえば木下先輩がね、」
「何?」
私の事、『赤城の彼女』だって。
------ 赤城の女に手ぇ出してんじゃねぇよ。
「木下が何だよ?」
私たちの事、もう認めてくれてるんだよ。
約束、守って無いのにね。
「やっぱり何でも無い。」
「おいっ、木下が何なんだよ?」
君の隣で 【完】
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