私の中のアイツ

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私は全く読む気の無い、その相対何とかの本をパラパラとめくった。 そして叫んだ。 「何だこりゃー!」 そして呟いた。 「騙された、いや、からかわれた。」 そして皆の注目を浴びる。 「サキ、大丈夫?」 【池田屋書店】と印字された包装紙に 表紙を包まれたそれは、 今、ゲームソフトにもなっている自分の命を懸けて謎を解きながら、異次元の生物と戦い、世界を守るというSFファンタジー。 しかもコミック。 でも、佐々木の意外な一面……見れたかも。 アイツ、こうゆうの読むんだ。 ただ気になったのは、佐々木の一言。 ------好きなんでしょ? それってやっぱり、 佐々木自信、私が佐々木の事を好きだって思ってるって事だよね? これって、アイツが自意識過剰なの? それとも、私が分かりやす過ぎたの? ------小谷って分かりやすいな。 ホントに分かってんのかな?
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