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恭介:・・・俺に親父は居ねぇぞ。
店員:へ!?
しかし今確かに佐久間様のお父様と。
恭介:居ねえったら居ねえんだよ!!
バンッ!
店員:キャア!
激昂する恭介は激しく机を叩く。
店員B:お客様!
他のお客様に迷惑になります!
見兼ねた男の店員が恭介を抑える。
恭介:・・・・・・。
店員B:ひっ!
その店員を睨むと恭介は無言のまま振り返り、出口へ向かった。
ピタッ。
恭介:・・・・・・。
しかし、振り返った途端に恭介の足は止まる。
全面ガラス張りの店外には、傘をさして立つ見覚えのある男が見えていた。
ザァァァ・・ッ。
自動ドアを開けると辺りの音をかき消す程の豪雨が吹き荒れる。
恭介:何で・・何でてめぇがここに居るんだよ!!!!
無言で立ち尽くす男に恭介は突然殴りかかった。
ガシィッ!
恭介:離せコラァ!
しかし周りを囲んでいた黒服の男達に取り押さえられる。
…:久し振りだな恭介。
相変わらずだ・・・いつまでそんな子供みたいな事をするつもりだ。
恭介:ハァハァ・・!!
あんたも相変わらずだなァ!
心底腐ったクソ野郎がよ!!
…:・・・連れていけ。
黒服:はい。
そして、脇に置いてあった高級車に詰められると無理矢理何処かへ連れ去られた。
サァァァァァァ・・・。
…:・・・・・・涼介。
ポッカ~ン。
店員:はわっ!
拉致られた!?
どうします!?
店員B:お、おおおおお落ち着け!!
け、警察だっ!
店員C:・・・よせ。
ああいうのには関わらんがええよ。
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