【生死ノ逡巡】

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『あなた達! 弱い者はやめなさい!』 教室の扉が急に開いたと思えば、同い年くらいの子が怒鳴り込んできた。 『ち、委員長か……』 『明弘! 逃げるぞー!』 クラスの男子達はその子が入ってきたのを見かねると、すれ違う様に教室の外に出ていった。 『大丈夫!? ケガは!?』 その子は私の顔を覗き込み、いかにも心配した表情で言った。 『ううん……大丈夫…… ありがとう、麻奈美』 麻奈美は私の唯一無二の親友。
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