【生死ノ逡巡】

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扉を開けた瞬間── いじめっ子の明弘とその手下が視界に入る。 『嘘でしょ……』 それに臆したのではない。 『何で……!? 何で麻奈美が……』 被害者は麻奈美だった。 ──どうして!? 私を助けてくれた麻奈美が…… ──どうして!?──どうして!?──どうして!? するとこちらに気づいたのか、麻奈美が非情に訴えてくる。 悲しみを帯びた瞳を潤ませて…… その時彼女の唇が緩み、静かに動く。
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