第一序章~はじまり~

4/4
120人が本棚に入れています
本棚に追加
/301ページ
カッカッカッカッカッ! -- 「卓球って思ったより難しい~!!」 石田は一球も打てなかった。 「じゃあ次は君……………名前は?」 「……宮本一輝」 「じゃあついて」 カッカッカッカッカッ (なんだ…卓球って思ったより簡単だな) カッ……… 「よし終わり。君テニスしてたでしょ」 「え!?」 超能力かと思う。 「宮本君、テニスの振りしてるよ。」 「そうなんですか……」 「自由に打ってみようか」 「……はい」 「じゃあいくよ」 トスがあがる…… カッ!!!!!!!! 「え!?…………」 気付けば、ピン球がうしろに転がっていた。 「卓球ってね、奥がふかいスポーツなんだ。相手のラケット、ラバー、プレイスタイル、打球速度、回転量、回転方向、打つ角度、このすべてを把握したうえで、一球一球返球しなければならない。卓球はおもしろいよ」 「部活どうする?」石田が帰り際に聞いてきた。 「俺は………………」 一輝の心は決まっていた。
/301ページ

最初のコメントを投稿しよう!