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カッカッカッカッカッ!
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「卓球って思ったより難しい~!!」
石田は一球も打てなかった。
「じゃあ次は君……………名前は?」
「……宮本一輝」
「じゃあついて」
カッカッカッカッカッ
(なんだ…卓球って思ったより簡単だな)
カッ………
「よし終わり。君テニスしてたでしょ」
「え!?」
超能力かと思う。
「宮本君、テニスの振りしてるよ。」
「そうなんですか……」
「自由に打ってみようか」
「……はい」
「じゃあいくよ」
トスがあがる……
カッ!!!!!!!!
「え!?…………」
気付けば、ピン球がうしろに転がっていた。
「卓球ってね、奥がふかいスポーツなんだ。相手のラケット、ラバー、プレイスタイル、打球速度、回転量、回転方向、打つ角度、このすべてを把握したうえで、一球一球返球しなければならない。卓球はおもしろいよ」
「部活どうする?」石田が帰り際に聞いてきた。
「俺は………………」
一輝の心は決まっていた。
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