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一年生は台を準備した後筋トレを行う。
「あれ?谷川は?」
宮本がきく。
「ああ、あいつは小学校からやってるからいきなりうてるんだ」
廣瀬が二人にしゃべりかけてきた。
「へ~うまいんだ」
「基礎練習終わり!!十分の休憩」
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「一年生、十分間打っていいぞ」
すでに筋トレを終えていた宮本達は学校のラケットを借り、体育館に入った。
カッカッポロッ……
「ん~~いまいちコツがつかめないな~~」
宮本と打っていた石田が呟く。
「そんなことないよ。俺、キャプテンとのあれ以来、卓球に関するものを読んだんだよ。そんなに考えるもんじゃないね」
フワッ…………
トスが上がる……
カッ!!!!!
「なっ!!…………」
石田だけでなく卓球部すべての人が宮本のそれに目を向けていた。
「……おいおいみたか西村
……おまえのサーブにそっくりだったぜ」
副キャプテンの長尾が西村に話しかける。
「俺が一番驚いてるよ。
彼は一週間前、初心者同然だったんだから……」
「へへっ」
一輝は拳を握りしめる。
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