☆きらきらと輝くもの☆

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☆第一夜☆ 霧に癒され、草花は今日も生い茂っている。一歩一歩裸足のまま進むと。その感触が心地良い。 寝そべって背中に、足に、腕に、その恵みを感じると、心地良いから毎朝ここへきてこうして1日の始まりをすごしていた。 木々に囲まれ、優しい静寂に抱かれると、僕の心の中に、穏やかな時間が流れる。 何時ものように、お気に入りの定位置に寝転び、左手を枕に、寝返りをうった時だ。草花が抱く滴の中に、一際輝くものが視界に入った・・・ 「綺麗だな、ダイヤみたいだ・・・」 上半身を起こし、それを手にしてよく見てみると、それはどうやら花の種のようだった。 しおれた白い花弁と茎の間にそれはあって、触ると簡単に取れて、僕の手のひらに転がった。 「本当に綺麗だ、どんな花を咲かせていたのかな?きっと綺麗な花だったんだろうなぁ。」 僕は家に持ち帰り、小さな鉢で育ててみることにした。帰り道、何だかとてもわくわくしていた。 ☆今日はここまで、お休みなさい☆
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