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☆第三夜☆
沙羅は嬉しそうに土を撫でるように触っていた。
僕のような人間が沙羅のような女性に出会い、一緒にいられるのが、不思議でならない。
沙羅は僕を「愛している」と言う。僕にそんなことを言ってくれる。
僕がぎゅっと抱きしめると、嬉しそうにきらきらした目をして見上げてくれる。
愛しいと思ってくれているのが解るその視線に、僕は何時も涙してしまう。
「一輝。また泣いてる(笑)♪可愛い♪」
「可愛いのか?」
「うん♪」
笑いながら僕をぎゅっと抱きしめた。
目の前に、隣に、僕の腕の中に、沙羅がいる事実全てが愛しい。
こんな優しくて温かい時間を過ごせるなんて、泣いてしまうのは、仕方がないさ。
☆今日はここまで。お休みなさい☆
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