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はっとして、自分の体に目をやると、何故か男物の大きなTシャツ一枚だった。
「~~~~~~~~!!!!見たわね!!」
キャーっと悲鳴に似た叫び声を出すと、佐久間君は目を真ん丸くしてあたしを見てきた。
その直後、彼は大声を出して笑い出した。
「あんた、居酒屋のトイレでダウンしてたんだよ!だから、一番近い俺のうちに運んで、汚れた服を洗濯してんだよ!ハハハッ・・・俺は痴漢扱いかよ!」
痴漢扱いを受けた人とは思えないほど、彼は笑っていた。
誤解をしていたのだから、謝らなければならないのだが、あまりにも佐久間君が爆笑している為、謝るにも謝れなかった。
「あの…ごめんなさい。勘違いして。その…。」
モゴモゴ言っていると彼の笑い声は更に大きくなった。
「勘違い!~~~っ!!ハハハハッ」
佐久間君の笑いは止まない。
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