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恐怖で見開かれた両の目を、白く細い指で刔り出して頬張る。 眼球の感触を確かめるかのように、舌の上で転がして包み込む。 暫くそれを繰り返して、今度は舌で白いゼリー状の部分を押した。 思っていたよりも固い。 一通り確かめて満足した僕は、飲み込むには少し大きすぎるかと思われるそれを、蛇が大きな獲物を飲み込む時の様に、少し上を向き、ゴクリ、と、喉を鳴らして嚥下した。 少し大きめの丸いものが食道を滑り下りていく。 僕は背中が粟立つのを感じた。 奇妙な心地よさだった。 自分の中の何かが満たされていく。 僕はもう一度、痛みにもがくそれに、歯を突き立て・・・ そこで、少年は目を覚ました。 「っ、はあ・・・、夢か・・・」
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