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テレポイントの前で待っていると一人のミスラがこちらへ手を振って来た。
「はじめまして!!マリエルです。今日は御主人様共々一生懸命御守りしますね。」
そういうと彼女はテレポメアを唱え出す。
「マリエルはあきのペットなんだよ~♪」
と無邪気な声がリンクパールから響いてきた。
マリエルは少し恥ずかしそうに顔を赤く染めた。
「ところであき、お前どこを案内する気なんだ?」
ガゼルがあきに問い掛けた。
「オズトロヤ最上階♪」
『!!!!?????』
あきがそういった瞬間、リンクシェルのメンバーが皆絶句した。
「オズトロヤってお前…20そこそこの初心者を連れて行くところじゃねぇぞι」
流石にガゼルも呆れたような声をあげた。
私は果てしなく不安になりながらも、訪ねてみた。
「あの…オズトロヤってどんな所なんですか?」
「あー…」
ガゼルが言うか言うまいか困ったような声を出した後
「80レベルでも数人いないと死んだりすることもある。ぬこらなら即死レベルだな。」
と言いにくそうに告げた。
「でもその分美味しいよぉ♪お金とかっ♪」
あきがウキウキした声でいう。
「あきは本当金稼ぎ好きだな…ι」
ガゼルは苦笑した。
「どうする?ぬこら。やめるならいまのうちだぞ。」
ガゼルの問いに私はしばらく悩んだ。
確かに死ぬのは怖いけど、そんな所へ連れていって貰える機会はそうないと思った。
それに何よりお金がなかった。レベル的には使えるのにお金がなくて買えていないスクロールがいくつもある。
「いきます!!あきさんよろしくおねがいします。」
その声にガゼルは溜め息を、あきは嬉しそうに笑ったのだった。
「それじゃそこから先はチョコボに乗ってマリエルについていってね♪マリエル頼んだよぉ」
「はい御主人様」
そういうとマリエルは私を先導し、オズトロヤ城に向かってチョコボで駆け出したのだった。
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