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「つきましたよ。」
マリエルの声にチョコボから飛び下り、上を見上げる私。
「うわぁ…」
眼前にそびえたつのは黒々とした大きな城だ。
「ここが…オズトロヤ城…」
マリエルの背に隠れるようにしながらおそるおそる中に入ると
「やっ♪遅かったねぇ♪」
とリンクパールから響いていたのと同じ男性の声が聞こえた。
「御主人様!!」
マリエルがニコニコしながら駆け寄る。
私はあきをチラッとみて絶句した。
「タルタル…!!」
勝手な思い込みだが妖艶とも言えるミスラが御主人様と慕うとなればきっとエルヴァーンかヒュムだろうと思っていたのだ。(声の高さ的にガルカではないとは思っていた)
あきは桃色の服を着てこちらの葛藤(?)なんか知るよしもなくぱたぱたと手を振る
小さな御主人様は跪くマリエルの頭をなでなですると
「さっ!!本番はここからだよぅ♪」
というと奥へと駆け出した。
「私達も行きましょう!」
そういうとマリエルに手を引かれ私達はオズトロヤ城の奥へと向かっていった。
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